小松市で夏涼しい家を実現するパッシブデザイン注文住宅5つの工夫
「夏になると2階が蒸し風呂のように暑くて、エアコンをつけっぱなしにしても電気代ばかりかさむ......」そんなお悩みを抱えて、これからの家づくりを考えているご家族も多いのではないでしょうか。小松市をはじめとするこの地域は、夏の蒸し暑さがこたえる気候。だからこそ、機械の力に頼りすぎず、太陽や風といった自然の力を上手に活かす「パッシブデザイン」の考え方が注目されています。
この記事では、小松市でパッシブデザインを取り入れた夏涼しい注文住宅を実現するための5つの工夫を、はじめての方にもわかりやすく解説します。パッシブデザインの基本から、この地域の気候に合わせた設計のポイント、家づくりでよくある疑問まで、順を追ってご紹介していきますね。
暑い夏も心地よく過ごせる住まいのヒントとして、これから家づくりを始める方のお役に立てればうれしいです。ぜひ最後までご覧ください。
夏の暑さに悩む家づくりで大切にしたい考え方近年、「夏になると家の中が蒸し暑くて過ごしにくい」というお悩みが、暮らしの相談の中でとても増えています。冷房を強くすればしのげるものの、電気代が気になったり、部屋ごとの温度差が体にこたえたり--そんな声に寄り添いながら、まずは「夏涼しい家」を考えるときに大切にしたい基本の考え方を整理していきます。
「夏涼しい家」に共感する声が増えている理由以前に比べて、夏の暑さそのものが厳しくなったと感じる方が多いのではないでしょうか。実際に、真夏日や熱帯夜の日数は長期的に増える傾向にあり、住まいへの意識も変わってきています。共感の声が増えている背景には、次のような理由があります。
1. 猛暑日の増加:日中だけでなく夜間も気温が下がりにくく、寝苦しさを感じる家庭が増えています。
2. 冷房費への不安:エネルギー価格の変動もあり、冷房費をできるだけ節約したいという関心が高まっています。
3. 健康への配慮:室温の急な変化による体調不良を心配し、家全体の温度環境を整えたい方が増えています。
4. 在宅時間の増加:家で過ごす時間が長くなり、住み心地そのものを見直す方が多くなりました。
5. 省エネへの意識:環境にやさしい暮らしを望み、設備に頼りすぎない涼しさを求める声が広がっています。
こうした背景から、「エアコン任せ」ではなく、家そのものの工夫で夏を快適にしたいという考え方が、少しずつ当たり前になりつつあります。
パッシブデザインとはどんな家づくりかパッシブデザインとは、太陽の光や熱、自然の風といった身近な自然の力を上手に取り入れたり、逆に遮ったりして、機械に頼りすぎずに快適な室内環境をめざす設計の考え方です。難しく聞こえるかもしれませんが、昔ながらの日本家屋にも通じる、理にかなった工夫の積み重ねです。
夏を涼しく過ごすために特に大切にしたいポイントを、次の表に整理しました。
| 工夫の考え方 | 具体的な内容 | 期待できること |
|---|---|---|
| 日射をさえぎる | 軒や庇で日射遮蔽を行う | 室内に入る熱を抑える |
| 風を通す | 南面窓の通風や間取りの工夫 | 自然の風で室温を下げる |
| 熱を逃がさない・入れない | 高気密高断熱の性能を高める | 冷房の効きを保ちやすくする |
ここで少しだけ補足すると、高気密高断熱は「冬あたたかい家」だけのものではありません。夏も外の熱を室内に入れにくくし、一度涼しくした空気を保ちやすくするため、結果として冷房の負担をやわらげ、冷房費の節約にもつながりやすいのです。
ただし、断熱を高めただけでは不十分で、軒や庇による日射遮蔽や、自然の風を活かす家の設計をバランスよく組み合わせることが欠かせません。どれか一つに偏るのではなく、土地の向きや周辺環境に合わせて総合的に整えていく--これがパッシブデザインの基本的な姿勢です。次の章から、具体的な5つの工夫を順番に見ていきましょう。
パッシブデザインの基本を知ろう家づくりを考え始めたとき、「夏はできるだけエアコンに頼らず、自然の心地よさで過ごせたら」と思う方は多いのではないでしょうか。そんな願いに応えてくれる考え方が「パッシブデザイン」です。ここでは、その基本となる発想と、暮らしのメリット・注意点を、はじめての方にもわかりやすく整理してみます。
自然の光・風・熱を上手に取り込む発想パッシブデザインとは、機械設備に頼りきらず、太陽の光や熱、風といった自然のエネルギーを建物の設計そのものでコントロールする考え方です。難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえると意外とシンプルです。ここでは代表的な5つの発想を番号付きでご紹介します。
1. 日射遮蔽(夏の日差しをさえぎる):夏の高い太陽を、軒や庇(ひさし)でカットする工夫です。軒や庇で日射遮蔽を意識すると、室内に入る熱を大きく減らせます。
2. 日射取得(冬の日差しを取り込む):冬は太陽の位置が低いため、同じ南面窓でも日差しを室内奥まで取り込み、暖かさに活かせます。
3. 通風(風の通り道をつくる):風の入口と出口を対角線上に配置し、家の中を風が抜けるようにします。自然の風を活かす家の設計では、この通り道づくりが要になります。
4. 断熱・気密(熱を逃がさない・入れない):外の暑さ寒さの影響を受けにくくし、取り込んだ快適さを長持ちさせます。
5. 昼光利用(自然光を上手に使う):窓の位置や大きさを工夫し、日中は照明に頼らず明るく過ごせるようにします。
これら5つはどれか一つだけでなく、組み合わせてこそ効果を発揮する点が大切です。
冷暖房に頼りすぎない暮らしのメリットと注意点パッシブデザインの家は、心地よさだけでなく家計や環境にもやさしい暮らしにつながります。一方で、万能ではなく気をつけたい点もあります。両面を知っておくと、後悔のない選択がしやすくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット① | 冷暖房の使用を抑えやすく、光熱費の節約につながる |
| メリット② | 室内の温度差が小さく、体への負担が少ない |
| メリット③ | 自然光や風を感じる、健康的で気持ちのよい暮らし |
| 注意点① | 敷地の方角や周辺環境で効果が変わる |
| 注意点② | 設計段階での間取り検討が特に重要になる |
たとえば、高気密高断熱を組み合わせることで冷房費の節約が期待できますが、その効果は敷地条件によって差が出ます。また、南面窓の配置や通風を意識した間取りの工夫は、建ててからでは変えにくいため、プランづくりの初期段階から相談することがおすすめです。
「わが家の土地では、どんな工夫が合うのだろう」と迷われたら、地域の気候を知る工務店にパッシブデザインの相談をしてみるのも一つの方法です。次の章からは、夏を涼しく過ごすための具体的な工夫を、さらに掘り下げてご紹介します。
無料相談はこちら 夏涼しい家を実現するパッシブデザイン5つの工夫夏の暑さがきびしくなるなか、「エアコンに頼りきりの家ではなく、できるだけ自然の力で涼しく過ごせる家にしたい」と考える方が増えています。ここでは、太陽や風といった自然エネルギーを上手に活かすパッシブデザインの考え方をもとに、夏涼しい家を実現するための工夫を5つご紹介します。
1. 軒や庇で夏の日差しをやわらげる日射遮蔽夏の暑さ対策でまず大切なのが、室内に入り込む日差しをコントロールすることです。軒や庇(ひさし)を使った日射遮蔽は、パッシブデザインの基本といえます。
ポイントは、夏と冬で太陽の高さが違うことをうまく利用する点です。
| 季節 | 太陽の高さ | 軒・庇の効果 |
|---|---|---|
| 夏 | 高い | 高い日差しを軒でさえぎり、室内に入れにくい |
| 冬 | 低い | 低い日差しを室内に取り込み、あたたかさに活かす |
つまり、適切な出幅の軒があれば、夏は日差しをカットしつつ、冬は日射を取り込むという両立が可能になります。窓の高さや向きに合わせて軒の長さを設計することが大切で、南面の窓には0.6~0.9m程度の軒を目安に検討するケースもあります。既存住宅でも、外付けのオーニングやすだれで補うことができますので、リフォームの際にもぜひ意識してみてください。
2. 南面の窓と間取りで自然の風の通り道をつくるエアコンに頼りすぎないためには、自然の風を活かす家の設計が欠かせません。風は「入口」と「出口」がそろってはじめてスムーズに流れます。片側だけに窓があっても、なかなか風は通り抜けてくれません。
南面の窓と通風を意識した間取りの工夫として、次のような点が挙げられます。
- 入口と出口を対角線上に配置し、家全体に風が抜けるようにする
- 高い位置に窓(ハイサイドライト)を設け、上にたまった熱気を逃がす
- 引き戸や欄間を活用し、扉を閉めても風が通る動線をつくる
- 吹き抜けや階段を使い、下から上への空気の流れを生み出す
夏に心地よい風の向きは地域や敷地によって異なるため、その土地の風の通り道を読み取った設計が重要になります。窓の位置ひとつで体感の涼しさは大きく変わりますので、間取りづくりの早い段階から検討しておくと安心です。
3. 高気密高断熱で冷房費をおさえる日射遮蔽や通風で涼しさを取り込んでも、外の熱が壁や窓から入り続けてしまうと、涼しさは長続きしません。そこで役立つのが、高気密高断熱の考え方です。
高気密高断熱の家では、外の暑さ・寒さの影響を受けにくく、いちど冷えた(あたたまった)空気を室内にとどめやすくなります。その結果、エアコンの効きがよくなり、冷房費の節約につながりやすいのが特長です。
一般的な目安として、断熱性能を示す指標には次のようなものがあります。
- UA値:数値が小さいほど熱が逃げにくい(断熱性が高い)
- C値:数値が小さいほどすき間が少ない(気密性が高い)
ただし、性能を高めるほど建築費は上がりやすいため、予算とのバランスを見ながら「どこまで求めるか」を決めることが大切です。数字だけにとらわれず、暮らし方に合った快適さを基準に考えるとよいでしょう。
4. 断熱性の高い窓とガラスで熱の出入りをおさえる家の中で最も熱が出入りしやすいのが「窓」です。夏の暑さの多くは窓から入り込むといわれており、窓の性能が室内の快適さを大きく左右します。
窓の断熱性を高める主な方法は次のとおりです。
- 樹脂サッシや樹脂とアルミの複合サッシを選ぶ
- 複層ガラス(ペアガラス)やLow-Eガラスで熱の伝わりをおさえる
- 方角に合わせてガラスの種類を使い分ける(南・西面は遮熱タイプなど)
とくに西日が強く当たる窓は熱がこもりやすいため、遮熱性能のあるガラスや、前述の軒・外付けブラインドと組み合わせると効果的です。窓の交換は比較的取り入れやすいリフォームでもあり、既存のお住まいの暑さ対策としても検討しやすい工夫といえます。
5. 屋根や外壁の断熱・素材で室内への熱を減らす真夏に室内が暑くなる大きな原因のひとつが、屋根から伝わる熱です。日中に受けた熱が屋根裏にこもり、夕方以降も部屋があたたかい......という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
熱の侵入をおさえるための工夫として、次のような方法があります。
| 部位 | 主な対策 |
|---|---|
| 屋根・天井 | 断熱材を十分に確保し、屋根裏の熱を室内に伝えにくくする |
| 外壁 | 断熱・遮熱性のある素材や通気層で熱を逃がす |
| 屋根裏 | 換気をとり、こもった熱を外へ排出する |
これらは新築時にまとめて検討すると、後から手を加えるよりも効率よく対策できます。屋根や外壁は暮らし始めてからの改修が大がかりになりやすい部分だけに、設計の早い段階から断熱・遮熱の方針を固めておくと安心です。日射遮蔽・通風・断熱をバランスよく組み合わせることが、夏涼しい家づくりの近道といえます。こうしたパッシブデザインの取り入れ方について、その土地の気候や敷地条件に合わせて考えたい方は、地元の工務店に相談しながら進めていくのもひとつの方法です。
この地域の気候に合わせた設計のポイント家づくりを成功させるコツのひとつは、その土地の気候や環境を「敵」ではなく「味方」にすることです。ここでは、地域ならではの気候特性を読み解き、それを活かす設計のポイントを、あわせて5つご紹介します。
湿気や日照など地元ならではの気候特性同じ北陸でも、内陸と海沿いでは風の入り方や湿気のこもり方が違います。小松や加賀、能美のエリアでは、夏の日中に日本海側から吹き込む南西寄りの海風を通風にうまく取り込めるかどうかが、体感の涼しさを大きく左右します。一方で冬は水分を多く含んだ湿った雪が降りやすく、湿気対策を怠ると結露やジメつきの原因になります。だからこそ、この地域の家づくりでは湿気と日射をどう扱うかが、夏涼しく過ごせる家づくりの分かれ道になります。まずは気候特性をふまえた3つの工夫を見ていきましょう。
① 湿度を逃がす「通り道」をつくる
蒸し暑い時期は、気温以上に湿気が不快感の原因になります。風の入口と出口をセットで計画することで、こもった湿気を効率よく外へ逃がせます。夏に多い南西からの海風を通風に活かすように窓を対角線上に配置するなど、自然の風を味方につける家の設計が基本です。
② 夏の高い日射をさえぎる
夏は太陽の位置が高く、冬は低くなります。この角度の違いを利用し、軒や庇で日射をさえぎる工夫をすれば、夏の直射日光を防ぎつつ、冬は暖かな日ざしを室内に取り込めます。
③ 湿気に強い断熱・気密の考え方
| 対策 | ねらい |
|---|---|
| 高気密高断熱 | 外気の熱と湿気の侵入を抑える |
| 適切な換気計画 | 湿気・結露を防ぎ空気を入れ替える |
| 調湿建材の活用 | 室内の湿度変化をやわらげる |
湿った雪が続く冬を思うと、断熱と気密は年間を通して効いてくる部分です。しっかりした断熱と気密は、高気密高断熱による冷房費の節約にもつながり、夏の電気代を抑える助けになります。
土地の向き・周辺環境を活かす配置の考え方同じ間取りでも、土地の向きや周りの環境によって、家の快適さは大きく変わります。図面を描く前に、まず敷地そのものをよく観察することが大切です。ここでは配置に関する2つの工夫をご紹介します。
④ 南面の窓と通風を意識した間取りづくり
南向きの窓は日射のコントロールがしやすく、冬の採光と夏の日射遮蔽を両立しやすい方角です。ただし、窓を大きくするだけでは夏に暑くなりすぎることもあるため、南面の窓と通風を組み合わせた間取りの工夫が欠かせません。
- 南面には日中の光を取り込む大きめの窓を配置
- 北側や高い位置に「抜けの窓」を設け、熱気を上へ逃がす
- 夏に入りやすい南西寄りの風を受けられる向きに開口を計画する
- 庇や軒の出を調整し、夏の日ざしをさえぎる
⑤ 周辺環境を読み解いて配置を決める
建物の位置や向きは、敷地の条件と周囲の状況から総合的に判断します。
| 確認するポイント | 見るべき理由 |
|---|---|
| 風の通り道 | 海側からの風を取り込めるか |
| 隣家・建物の位置 | 日射や通風がさえぎられないか |
| 道路・視線の向き | プライバシーと採光の両立 |
| 冬の積雪・落雪 | 湿った雪の落ちる向きや雪寄せの動線 |
こうした敷地の個性を読み解く作業は、暮らし始めてからの快適さを左右します。同じ土地でも配置しだいで冷房への依存度が変わるため、早い段階での検討がおすすめです。
小松を拠点に、加賀や能美でも家づくりのお手伝いをしてきた私たちの経験から言えるのは、どの方角から風が抜けやすいか、冬の湿った雪がどちら側に積もりやすいかといった読み解きは、地域の風土を知る地元の目線が生きる部分だということです。エリアの気候に寄り添ったパッシブデザインの考え方について、地域の工務店として一緒に整理するお手伝いもできますので、気になる点があればお気軽にご相談ください。
無料相談はこちら 夏涼しい家づくりのよくある質問夏涼しい家づくりを考えるとき、多くの方が同じような疑問を抱えます。ここでは、ご相談の場でよくいただく質問を5つにまとめてお答えします。気になるところから読んでいただければと思います。
パッシブデザインは費用が高くなりますか?「特別な設計だから割高では」と心配される方は少なくありません。実際には、次のように考えていただくと安心です。
1. 初期費用は大きく変わらないことも多い
パッシブデザインは、太陽の動きや風の通り道を計算して間取りや窓の位置を工夫する設計手法です。高価な設備を足すのではなく、設計の工夫が中心なので、必ずしも建築費が跳ね上がるわけではありません。新築時に日射や通風の設計を取り入れる場合、追加でかかるのは主に「窓の性能アップ」「軒や庇の造作」などです。目安として、標準仕様からのグレードアップで数十万円程度の上乗せで収まるケースもありますが、窓の数・大きさや敷地条件で変わるため、あくまで幅のある考え方としてご理解ください。
2. 冷暖房のランニングコストで差が出る
夏の日射をしっかり遮り、冬は日ざしを取り込む設計にすると、エアコンへの負担が減ります。断熱・気密性能を高めた家と組み合わせることで冷房にかかる電気代の節約につながり、長い目で見れば暮らしのコスト全体を抑えやすくなります。設計の工夫に少し費用をかけても、毎年の光熱費でゆるやかに取り戻していく--という考え方が近いイメージです。
| 比較項目 | 一般的な家 | パッシブデザインの家(目安) |
|---|---|---|
| 設計の工夫 | 標準的 | 日射・通風を計算 |
| 追加費用の考え方 | - | 主に窓性能・軒庇。数十万円程度から |
| 夏の冷房負担 | 大きくなりがち | 抑えやすい |
| 光熱費 | 変動しやすい | 抑えやすい傾向 |
費用の考え方は敷地条件や仕様によって変わるため、より正確な金額は図面や現地を見たうえでのご相談をおすすめします。
リフォームでも夏の暑さ対策はできますか?費用の目安は?「新築でないと無理では」と思われがちですが、リフォームでも夏の暑さ対策は十分に可能です。金額の目安とあわせて整理してみましょう。
3. 窓まわりの見直しが費用対効果を実感しやすい
夏の暑さは、その多くが窓から入ってきます。手をつけやすいのは次のような工夫です(いずれも一般的な目安で、窓のサイズ・枚数や施工内容により変動します)。
- 内窓(二重窓)の追加:1か所あたりおおよそ5万~15万円程度から。工事が短時間で済むことが多く、最初の一歩に選ばれやすい工夫です。
- Low-E複層ガラスへの交換:ガラスや窓サイズにより幅がありますが、1か所数万円~が目安。
- 軒や庇による日射遮蔽の追加:外付けの日よけを付ける工事で、規模により数万円~数十万円程度。
- 外付けのすだれ・シェード:数千円~と手軽で、まず試してみたい方に向いています。
窓まわりの断熱改修は、時期によって国や自治体の補助制度の対象になることがあります。たとえば先進的窓リノベ事業のような窓の断熱に特化した制度が設けられる年もあります。補助の名称・金額・受付期間は年によって変わるため、検討時に最新情報をご確認ください。
4. 断熱の追加で室温が安定する
天井や壁、床下の断熱材を見直すことで、外の熱の影響を受けにくくなります。部分的な断熱改修から始められるケースもあり、暮らしながら段階的に進めることも可能です。範囲や工法で費用は大きく変わるため、優先順位をつけて計画するのがおすすめです。
5. 通風を意識した間取りの調整
可能な範囲で窓の配置や開口部を工夫すれば、自然の風を活かす家に近づけられます。特に南側の窓と風の抜けを意識した間取りの工夫は、冷房に頼りすぎない住まいづくりに役立ちます。既存の間取りでも、風の入口と出口を整えるだけで体感が変わることがあります。
そのほか、よくいただくご質問もまとめました。
- Q. どの工夫から始めればいいですか?
A. まずは窓まわりの日射対策が費用対効果を実感しやすい部分です。すだれや外付けシェードなど数千円から試せるものもあり、内窓の追加へと段階的に進める方も多くいらっしゃいます。
- Q. 補助制度を使いたいのですが、どう調べればいいですか?
A. 「窓 断熱 補助」といったキーワードや、先進的窓リノベ事業などの制度名で最新の受付状況を調べると見つけやすいです。年ごとに内容が更新されるため、着工前の確認が安心です。ご相談いただければ、その時点で使えそうな制度も一緒に整理します。
- Q. 相談だけでも大丈夫ですか?
A. もちろんです。「何から考えればいいか分からない」段階でのご相談も歓迎しています。敷地や風向き、日当たりを見たうえで、無理のない進め方を一緒に整理していきます。
その土地の気候に合わせたパッシブデザインを、地元の工務店として一緒に考えられるのが私たちの強みです。加賀市・能美市を含むこのエリアで夏の暑さ対策にお悩みの際は、費用の目安づくりも含めて、どうぞお気軽にご相談ください。
夏も心地よい住まいづくりは地域の工務店にご相談を夏の暑さをやわらげる住まいづくりは、機械の力だけに頼るのではなく、自然のちからを上手に活かす設計がとても大切です。ここまでお伝えしてきた工夫を、あらためて5つの視点に整理してみましょう。ご家族で家づくりを話し合うときのチェックリストとしてお使いいただけたら嬉しいです。
1. 自然の風を活かす家の設計を意識する
風の入り口と出口をつくり、家の中を風が通り抜ける道を確保します。夏に多い風向きを踏まえて窓を配置すると、冷房に頼りすぎない涼しさが生まれます。窓は「開ければよい」のではなく、対角線上に配置して空気が抜ける工夫が効果的です。
2. 軒や庇で日射をやわらげる
夏の高い日ざしを軒や庇でさえぎり、冬の低い日ざしは室内に取り込む--これがパッシブデザインの基本です。目安として、南面には窓の高さの3分の1程度の出の庇があると、夏の直射を効果的にカットしやすくなります。
3. 南面の窓と通風を意識した間取りにする
明るさと風通しを両立させるには、南面窓と通風の間取りの工夫が欠かせません。リビングを南に配し、風が家全体を巡るよう廊下や階段の位置も合わせて考えると、暮らしやすさがぐっと高まります。
4. 高気密・高断熱で冷房の効きを保つ
断熱と気密がしっかりしていると、せっかく整えた室内の涼しさが逃げにくくなります。結果として冷房費の節約にもつながりやすく、少ないエネルギーで快適さを保ちやすい住まいになります。
5. 地域の気候に合わせて総合的に設計する
風・日ざし・断熱は、それぞれ単独ではなく組み合わせて考えることが肝心です。土地の向きや周囲の建物、地域特有の気候を読み解きながら、バランスよく計画していきます。
これらの要素は、下記のように整理すると全体像がつかみやすくなります。
| 工夫 | 主な効果 | 意識したいポイント |
|---|---|---|
| 自然の風を活かす設計 | 冷房に頼りすぎない涼しさ | 風の入り口・出口をつくる |
| 軒や庇の日射遮蔽 | 夏の直射をカット | 庇の出の長さ |
| 南面窓と通風の間取り | 明るさと風通しの両立 | 窓と生活動線の配置 |
| 高気密・高断熱 | 涼しさを保ち冷房費を抑える | 断熱材・気密の施工品質 |
| 地域気候に合わせた設計 | 総合的な快適性 | 土地・方位・周辺環境 |
一方で、これらの工夫はご家庭の暮らし方や土地の条件によって、向き・不向きや優先順位が変わります。たとえば周囲を建物に囲まれた敷地では通風より断熱を重視したほうがよい場合もあり、正解は一つではありません。だからこそ、実際の敷地を見ながら一緒に考えていくことが大切だと感じています。
私たち北出建築工房plusは、小松市を拠点に、この地域の夏の蒸し暑さや日ざしの傾向を踏まえた家づくりのお手伝いをしています。パッシブデザインについて「わが家の土地ではどんな工夫ができるだろう」と気になった方は、地域の工務店だからこそできるご提案として、どうぞ気軽にご相談ください。押し売りはいたしませんので、まずは疑問や不安をお聞かせいただくところから、ゆっくり一緒に考えていけたらと思います。
まとめ夏の暑さをやわらげる家づくりは、エアコンに頼りきるのではなく、自然の力を上手に活かす工夫の積み重ねで実現できます。今回ご紹介したパッシブデザインの考え方を、これからの家づくりの参考にしていただけたらうれしいです。
- 日差しのコントロールで、夏の強い光をやわらげ、冬の暖かさは取り込む
- 風の通り道を意識した窓配置で、自然の涼しさを室内に呼び込む
- 断熱・気密を高め、外の暑さをできるだけ室内に伝えない
- 敷地の向きや地域の気候に合わせて、これらをバランスよく組み合わせる
大切なのは、その土地ならではの環境に合わせて設計を考えることです。同じ工夫でも、日当たりや風の向きによって効果は変わってきます。
「わが家の場合はどうだろう」と感じられた方は、ぜひ一度ご相談ください。小松市を拠点に地域の家づくりをお手伝いしてきた私たち北出建築工房plusでは、パッシブデザインを取り入れた夏涼しい注文住宅について、設計士が直接お話をうかがいます。無理な売り込みはいたしませんので、家づくりの疑問や不安を気軽にお聞かせいただければと思います。無料相談はこちらからどうぞ。
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